ベトナム横断その3(サパ)

翌朝、Lào Cai駅に到着したら、何も考えずに駅中で客引き、と言うか、唯一駅構内でSa Pa行きのチケットブース(単なるテーブルと椅子)を出していたところでSa Pa行きのバスチケットを買い、ミニバス(バン)に乗り込みSa Paまですぐに移動することにした。片道50kVNDでボッタクリも無く、安心して利用できるのが良い。

Sa Pa到着はウィークエンドマーケットが開催される広場前にある教会の前だったのだが、この日は生憎の平日でマーケットはお休み。それでも観光客相手にイロイロと売り込もうとする民族衣装を着た人たちが沢山居たので、写真撮影には困らなかった。

問題だったのはSa Paが山間地のため何処へ行くにも坂だらけで、移動するだけでも疲れそうだった事だ。坂の多い街中を歩くのを嫌って、バイタクをチャーターして観光地巡りに行く事に。ただ、Sa Paの観光名所を予め調べてなかったので、行き先はバイタクの運ちゃんと相談しながら決める事に。

観光の1箇所目は、ファンシーパン(Phan Xi Păng)山。ケーブルカー(日本語的には「ロープウェイ」)を使って山頂まで行けるって言うので、何だか面白そうだな~と思って。実はこのケーブルカー、全長が6292.5m標高差が1410.0mと言う世界最長だとか。ただ往復料金600kVNDで行けるのは山頂の一歩手前まで。そこから山頂までは800段程の階段…を登るのは嫌だったので、追加で100kVND払って、登山列車みたいな車両で頂上まで行くことに。

しかし、ここで想定外の出来事が…まずゴンドラ乗り場までSa Pa市内からバイタクで20分程と想像していたよりも長距離だった事。そして標高3,143mの山頂が余りにも寒くて、夏服(半袖半ズボン)しか持っていなかった私は寒さに耐え切れず、山頂での写真撮影を済ませたらすぐに下山してしまった事。

観光の2箇所目は、近くにあると言う滝(Thác Bạc、Silver Waterfall)をついでに見に行ったのだが、またもや20分程バイタクで移動する事に。更に滝を見るためには入場料20kVNDを支払った上に、200~300段程はあろうかと言う急な階段を上らないとベストなアングルで滝が見えないと言う…これが想像以上にキツくて…

結局、3箇所目の観光はギブアップしてしまった。バイタクの運ちゃんはVillegeに行かないか?と提案してくれたが、滝見学で体力を使い切ってしまった私は、更なる観光に行く気力が起きず、Lào Caiに戻る事にした。

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