Android Oreo(8.0)の開発環境

Android Oreo(8.0)が正式にリリースされたので、そろそろ開発環境も正式にAndroid O対応に更新しないとなぁ〜などと思っていたので、今回仕事の空き時間を使って詳しく調査してみた。

仕事、しかも顧客から受注した仕事の場合、Android Studioは当然正式版を使うのが前提になる。顧客からの要望があればベータ版での開発や既にメンテナンスされていない古い環境(Eclipse)で開発する事もあるが、あくまでも例外である。

しかし、Android Oがリリースされたにも関わらず、Android Studioの正式版は未だにバージョン2.3で、Android OのSDKはalpha版(正確にはSDK本体は正式版だが、Repository上のSupport Libraryがalpha1)のままだ。

しかも、このalpha版に致命的なバグがあって、NotificationCompatが古いままで、Android Oで通知が表示されないという問題がある。

Android Studio 3.0のベータ版を使えば問題は解決するが、それでは面白く無いと言うか、ベータ版を使う事を拒否する顧客に対応する事ができない。

そこで、Android Studio 3.0と2.3の違いを比較して、Android Studio 2.3上でベータ版の機能を一切使わずにAndroid Oの開発環境が作れないかを調査したので、その備忘録を残しておく。

  1. 使用するgradleを最新版に更新する
    gradle-wrapper.properties の distributionUrl の値を最新版(この記事を書いている時点では4.1)に書き換える

    distributionUrl=https\://services.gradle.org/distributions/gradle-4.1-all.zip
  2. 参照するリポジトリにgoogleを追加する
    プロジェクトの build.gradle の repositories の値に google() を追加する

    allprojects {
        repositories {
            google()
            jcenter()
        }
    }
  3. ライブラリの依存関係を更新する
    アプリケーションの build.gradle の dependencies の値で使用しているSupport Libraryのバージョンを最新版(この記事を書いている時点では26.0.2)に書き換える

    dependencies {
        compile fileTree(dir: 'libs', include: ['*.jar'])
        compile 'com.android.support:appcompat-v7:26.0.2'
        compile 'com.android.support:design:26.0.2'
    }
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